社会人として業務に臨んでいると向いている・向いていない仕事や、得意・不得意な業務があると思います。慣れれば問題なく行えるものはありますが、何度やってみても苦手な仕事があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
上手くいかないとき、「自分はダメな人間だ」と思ってしまうものですが、それは自分の’強み’を知らないだけなのかもしれません。
なんとなく今日はうまく仕事が回った感じがして、嬉しかった日
なんでか知らないけどイライラしてた日
なんでか知らないけど悲しかった日
なんでか知らないけど充実した気持ちになった日
そんな「なんでか知らないけど」を少し知ることができる本、ストレングスファインダー(R)(新名称:クリフトンストレングス)。
この本は、私が転職活動するときに出会った本です。是非皆さんにご紹介したいと思います。
ストレングスファインダー(R)(クリフトンストレングス)
ストレングスファインダー(R)(クリフトンストレングス)とは、自分の強みや弱みを発見する際に用いられるツールです。
ストレングスファインダーでは、才能を34の資質に分類しています。そして、その34資質のうち、最も特徴的(優先度の高い思考、感情、行動のパターン)な5つを診断結果として出します。人に得意な作業や不得意な作業があるのは、各人が持っている個性が異なることが要因となります。ここでは、強みとなる要素を「才能」と呼びます。
ストレングスファインダーはアメリカの心理学者ドン・クリフトンによって考案されました。ドン・クリフトンは人材開発の強化を通して世界を変えることが願いであり、「人がうまくできないことではなく、うまくできることを研究したら、何が起きるだろうか?」という質問を投げかけたことが始まりです。
ストレングスファインダー(R)で分類される34の資質
ストレングスファインダー(R)では、177個の質問に答えることで診断結果が出てきます。
ここでは、34の資質についてご紹介します。
人間関係構築力の資質
人間関係構築力に関する資質には、下記が含まれます。
適応性
適応性とは、「未来は常に変わるもの」という感覚を持っており、柔軟に対応する資質です。
運命思考
運命思考は、「人も物事もすべてどこかでつながっている」という感覚であり、出会いや出来事に必然を見出す資質です。
成長促進
成長促進とは、どんな人でも磨き続ければ何か光るものがあればあると信じて関わりを持つ資質です。
共感性
共感性とは、他社の感情が自分事のようにわかる資質であり、チームワークに必須といえるでしょう。
調和性
調和性とは、場の空気を読んで対立を起こさないように、波風を立てないようにコミュニケーションを図る資質です。
包含
包含は、仲間外れを作らずにチーム一丸となって、一人ひとりに居場所を与えられる資質を指します。
個別化
個別化とは、一人ひとりの個性や違いに目を向けて、資質や才能を見抜くことができる資質です。
ポジティブ
ポジティブとは、前向きで何事もプラスにとらえることができる資質です。
親密性
親密性は、長く続くような仲になるために、一人ひとりと深い関係性を構築する資質を指します。
影響力の資質
周囲にさまざまな効果を及ぼす影響力に関する資質には、下記の要素が含まれています。
活発性
活発性は、不確定な将来に不安を覚えるよりも、やってみようという考えのもと、すぐに実施するという心構えです。
指令性
指令性とは、自分がやるべきことに関して対立を恐れず、何事も自分で選択して決める資質を指します。
コミュニケーション
コミュニケーションは、言葉で人を納得させる影響力を持ち、高い表現力を持つことを示す資質です。
競争性
競争性とは、競争に勝ちたいという強い思いであり、常に一番・一位を目指すことができる資質を指します。
最上志向
最上思考は、何事にもより良くなるように改善・向上を目指す資質です。
自己確信
自己確信とは、自分の人生や自分が関わる物事をうまく進行することに自信があることを指す資質です。
自我
自我とは、自分を重要な存在として認めさせたい、認めてもらいたいと思う強い気持ちです。
社交性
社交性は、人との新たな出会いを求めて、次々とさまざまな人とつながっていく資質を指します。
実行力の資質
ビジネスを加速させたり、自分を成長させたりするための実行力には、下記の資質が含まれています。
達成欲
達成欲は、生産性の高さに直結する資質であり、必ず一つひとつの業務を完了させる資質です。
アレンジ
アレンジは、既存のやり方だけではなく、効率的に成果を生み出すために考えを巡らせることができる資質です。
信念
「世の中ややり方はこうあるべきだ」という価値観や倫理観、道徳観といった信念を持っている方が当てはまる資質です。
公平性
公平性の資質を持っている方は、特定の人に対してえこひいきや特別扱いといった感情を嫌う傾向にあります。
慎重さ
慎重さは、少ないミスや作業で最初から確実に成果を出すために、しっかりとプランニングや準備を行う実行力を指します。
規律性
規律性とは、物事を習慣化やルーティン化をすることが得意な資質をいいます。
目標志向
目標思考は、決められた目標に向けて工夫をしながら突き進む精神性を指すものです。
責任感
責任感は、自分に課せられた役割や責任を明確にして、確実に果たすことを徹底している資質です。
回復志向
回復思考とは、崩れたり散らかったりした物事を本来あるべき姿に戻すことができる資質を指します。
戦略的思考力の資質
戦略的思考力とは、分析や未来などさまざまな要素を戦略的に考えることができる資質であり、下記を含みます。
分析思考
分析思考は、物事に筋が通っており、論理的に考えることができる資質を指します。
原点思考
原点思考は、物事のルーツを探る資質であり、過去に向かって考える特徴を持つ資質です。
未来志向
未来志向は不確定な将来を予想し、考えることができる資質になります。
着想
着想とは、何かと何かを組み合わせて、新しい何かを生み出すことができる才能を指します。
収集心
収集心とは、自分が知らないことやわからないことをすぐに調べようとする探求心に近い資質です。
内省
内省は、物事を深く考えることができ、本質を見抜くことができる資質を指します。
学習欲
学習欲とは、知らなかったことを知っている状態にするプロセスを楽しむ資質を指します。
戦略性
戦略性とは、達成すべき目標に向けて何をするべきなのかを考える資質です。
主のストレングスファインダー結果
私の上位資質(トップ5)です。
ストレングスファインダーにはいくつかの診断レポートの種類があり、私は上位資質のみの結果を受け取るものにしました。
上位資質のみと言っても、診断結果は15ページにも及ぶPDFで送付されました。
自分がどんなときに嬉しく感じるか、どんな場面で強み・才能が発揮されるか、どんな人が好きか、どんな人といると高めあえるかなど、
自分を振り返り、知り、他人を考えるきっかけをくれた本、診断でした。
最後に
ストレングスファインダーは、自分はもちろんのこと、企業にとって従業員の性質を理解するために必要とされているツールとしても使われています。
企業のトップのみならず、自分のチームを持つことになった際でも有効に使えるかと思います。
ストレングスファインダーは本やWEBでも診断が可能です。
ストレングスファインダーを活用して、少しでも毎日が上手くいき、少しで嫌な気持ちを減らし、少しでもいい世の中と感じられたらいいですね。
https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/hz/signup?tag=jakichan153-22